ルール?マナー?モラル??

5/27にアップした

「今日のお散歩〜犬が描くシュプール!?〜」

にもちょこっと書いた

「困った事件」

について書きたいと思います。





本題に入る前に、この記事のタイトルに使った

「ルール」「マナー」「モラル」

について考えたいと思います。





これらの言葉、いつも何気に使っていますが、

本当の意味って何なんだろう?

辞書で調べてみました。






「ルール」

国語辞典 によると、「規則。きまり。」

英和辞典 によると、

1.(1) 規則, 規定, 規約

  (2) (教団・修道会の)宗規

2.ふつうの状態[やり方];通則, 常態, 習わし, 習慣

・・・

7.(1) 《法律》規則;(裁判所の訴訟手続きについての)指示命令

等と書かれていました。






「マナー」

国語辞典 によると、「行儀。作法。礼儀。」

英和辞典 によると、

1. *1*1(…の)仕方, やり方, 方法;独特な仕方, 慣習的な流儀, …風;しきたり(way)*2

2. *3(人の)態度, 様子, 物腰, しぐさ;(人への)対し方, 扱い方;きわだった態度[様子, 特徴];気品

3.(よい)行儀, 作法, 礼儀, エチケット

4.*4(国民・民族などの)風習, 風俗, 慣習






「モラル」

国語辞典 によると、「道徳。倫理。人生・社会に対する精神的態度。」

英和辞典 によると、「 *5道徳(上)の, 道徳に関する;善悪の判断に関する;道徳律の, 倫理上の」





さて、本題に入りたいと思います。





その日、児童遊園でいつものように

伸縮リードを使って、

けんちゃんと走ったり、歩いたり、レトリーブしたりと

遊んでいました。





この児童遊園、前にも書きましたが、

隣には保育園があり、周りは集合住宅、

児童遊園は道路に挟まれた形になっています。





ですので、児童遊園は完全に囲まれている訳ではなく、

通り抜けに使う人も居ます。





そういうこともあって、

「誰も居ない時だけ」

けんちゃんと遊びます。





人が通るようであれば、

遊びは中止。

人が通るのを待ちます。





けんちゃん、やんちゃで困ったヤツだけど、

「人が居る時は走っちゃいけない」

と思っているようです。

催促もしません。





そんな児童遊園に、その日は他のワンコが来ました。




トイプードルちゃん2匹と飼い主の奥様2人。




初めて会う人でした。

いつものように、

「こんにちは」

とお互いに挨拶をしました。





その後、奥様方は、

当然のことのように、2匹のリードを外しました。




「ええっ!?」




トイプードルちゃん達はいつもそうして貰っているらしく、

児童遊園の中を自由に走り出しました。

さながら「ドッグラン」です。





私のつたない知識では

「トイプードルは頭が良いので、サーカスなどに出ていた」

という印象で、

「プードル自体が、昔は狩猟犬で、非常に活発な犬種」

だということを知りませんでした。





トイプードルちゃん達は、すごく速く走り回り、

けんちゃんのことをしきりに誘っていました。





けんちゃんは、

「ココは自由に走れる場所では無い」

と思っているようなので、最初は

「キョトン」

としていました。





私も、ビックリしたし、

奥様方があまりにも

「普通のコト」

のように始めたので、

「キョトン」

としていました。





さっきも書いたように、

この児童遊園の環境を考えると、

「ここは人も通るし、

完全に囲われてるわけじゃないし、

隣に保育園あるし、

ノーリードはマズいんじゃないですか?」

と、

「注意、せめて進言」

すべきだったと思いますが、言えませんでした。





ビックリ&キョトンもあったけれど、

奥様方の雰囲気に

「負けた」

のです。





言い方は悪いけど、

「私が良ければそれでいいの」

というオーラが出てるタイプの人達だったのです。





そういうタイプの人に、

そういう人が「不快に思うコト」を言って、

こちらが「言って良かった」と思えることは無いと思います。

こっちがイヤな思いをする上に、

後で知らないところで、何かしら言われるというのが、関の山。





そんなコトを

「ズルイ私は瞬時に判断した」

のです。





いけないコトと分かっていても、

言えなかったのです。





私もそこで帰ってしまえば良かったのですが、

けんちゃんが、我慢出来ず、誘いに乗って走り始めてしまったのです。





となると、「同罪」です。





しばらくして、案の定、

通りがかったオジサンに

「ここはドッグランじゃねーんだぞ!!」

と怒鳴られました。

(少しお酒が入ってるようで、少し乱暴な言い方でしたが)





オジサンに怒鳴られたことにも驚きましたが、





奥様方にはもっと驚きました。





何度か怒鳴られて、慣れているのか

「はーい」

と全く反省してない様子でお返事してました。




そしてリードを付けることなく、児童遊園を後にしたのです。




私もそこに残るわけにもいかず、一緒に出ました。




さらに、奥様、

「あの人だってシーズー3匹飼ってるのにね〜」

とおっしゃいました。




「そういう問題なの?」

と言いたい気持ちを抑えて、

「まあ、言い方が少しヒステリックでしたね。」

と話を適当に合わせる私。





その後、奥様方と別れて、

ホッとしました。




それと同時に

「情けないような、悲しいような、歯痒いような」

自分の不甲斐無さを反省しました。





家に帰って、色々考えました。





やっぱり、もし、あの時、注意したとしても

奥様方は、「やめない」と思いました。

オジサンに何度も怒られてる様子だったけど、全然反省してない様子でしたから。





こういうことが続くと、あの児童遊園、犬立ち入り禁止になるかもしれません。

沢山の犬がお散歩コースにしているのに・・・





犬立ち入り禁止になったら、

トイプードルちゃん達は走る場所が無くなります。





彼等は、

「児童遊園の近くに行く度に、

『走りたい』とせがむ」

でしょう。





そのとき、あの奥様方は、どうするのでしょう。





「犬立ち入り禁止」になっても、

なお、「自由に走らせる」のでしょうか。





それとも、自分で「走って良い場所」と教えたにも関わらず、

トイプードルちゃんを叱るのでしょうか。




どっちにしても、可哀想なのは「トイプードルちゃん」です。





また、ノーリードで走らせている間に

トラブルが起きたらどうするんでしょうか。




世の中、

犬が好きな人ばかりじゃないし、

犬が怖い人だって、

アレルギーの人だっているのに。





もし、犬が嫌い・苦手な人との間でトラブルが起きたら、

犬立ち入り禁止に大きく動くかもしれません。




今回の件で色々考えさせられました。




先ず、飼い主としての「モラル」。

モラルは、その人の道徳心に基づくもののようなので、

飼い主として「どうしたらいいのか」と考える機会が無い限り、

そうそう簡単に変わらないでしょう。




「マナー」は色々な人の「モラル」を平均的に取って、

お互いに「不快な思い」をしないようにする基準。

人と人が付き合う上で、「相手を思いやる」ことに基づくと思います。

相手のことをあまりにも考えないタイプの人が

マナーを身に付けることは難しいでしょう。





そうすると、誰をも公平にしばるための

「ルール」

が決められるのでしょう。




「ルール」には拘束力があるので、

罰則が課せられることもあるでしょう。





ルールが出来てしまうと、

みんなそれに従わなくてはならないのです。





ほんの少人数の飼い主さんの

「モラル」

の欠如。




「マナー」

の欠如。




それが、全然関係ない他の犬や飼い主さんもしばる

「ルール」

を作らせ、

「残念な結果」

を招くと思うのです。






逆に言えば、

「ルール」

で決められていることは、

「皆が困らないようにきめられた規則」。




「犬を散歩させる時はリードを付ける」

のは

「ルール」

です。




ルールが守れない人は「飼い主」としてどうなんでしょう?




いずれにしても、

「飼い主それぞれ」が

自分の「モラル」や「マナー」を

改めて顧みる出来事でした。