けんちゃん電車移動大作戦!!

我が家の移動手段としては、車が多く使われています。
これは、主人が車が好きなことが大きく影響していると思いますが。
けんちゃんが来てから、ますます「車派」になりました。


ある日、
「もし、地震とかになったら、
『公共交通機関』で移動しなくてはいけないことも
あるかもしれない」
と気付いたのです。


一度、諦めたキャリーバッグでの移動。
そうなのです。
けんちゃんは、犬なのに
(1/19にアップした「けんちゃんとの初旅行♪(その1)にも書いたように、 http://d.hatena.ne.jp/kenchan090429/20100119/1264378534
「狭いところが苦手」
なのです。
ソフトキャリーも試しましたが、
興味は持つものの、入れず、ダメでした。


そこで、犬を飼っている妹に相談。
「ウチは移動は『スリング』使ってるよ」
「スリングだと結構平気みたいだよ」
とアドバイスしてくれました。


「公共交通機関」の電車やバスに乗るには、
「外から犬が見えないように、顔まで覆うこと」
が原則のようです。
マナーとして当然ですね。


ネットで調べたけど、いま一つ
「コレだ!!」
と思えるものがありませんでした。


たまたま、WITH DOGさんに行く用事があり、
お店の方に聞いてみると、
ありました!!

「ショルダーの長さが調節可能で
(ダンナと私のどちらでも使える)、
 顔を覆うようにも出来て、
 飛び出し防止フックも付いてて、
 デニム地で見た目もオシャレで、
 ダンナが持ってもおかしくない
 スリング」


勿論、即買いです。


一応、ダンナにも掛けさせてみたのですが、
托鉢のお坊さんみたいでした。
これは言わずに、即買いです。


次に、スリングに慣れさせることを始めました
お散歩に行く時に、サークルから玄関まではスリングで移動したり、
ウチの中で遊ぶ時に、遊びの一つにスリング抱っこを入れてみたり。


妹が言うように、スリングは結構好きみたいです。
そして、大分慣れてきました。


そこで、ある晴れた週末に
「けんちゃん電車移動大作戦」
を決行!!


もし、電車がダメだった場合を考えて、
行き先は隣の駅。
最寄の駅まで車で送って貰い、
電車に乗れそうだったら、連絡して、
隣の駅に先回りして待ってて貰うという作戦です。
もし、電車が全然平気そうだったら、帰りはその逆をする予定でした。

出発前、張り切ってます。

とりあえず、ホームのあまり人が居ない場所で、電車を見せました。
いつものお散歩コースの踏み切りで電車を下から見たことはあるものの、
人間が乗り降りしているところは見たことがありません。
電車が到着して、人が乗り降りすることや車掌さんの声に興味を示している様子。
怖がってはいませんでした。


次に、顔をスリングの中に入れて、蓋を閉める練習。
おやつをスリングの中に入れて、拾っている間に蓋を閉める作戦です。


慣れてきたので、
「次の電車に乗ろう」
と決めて、ダンナに連絡。


電車が到着する寸前に、
おやつで顔を入れさせ、
蓋を閉めて、
電車の最後部に乗りました。


「ヤツ」は、電車の中の臭いが気になるのか、
スリングの中で異常に暴れていました。
今まで、こんなに暴れなかったのに・・・


「何とか次の駅まで(3分もかかりません)、収まっててくれー。」
と思っていた時、
スリングの蓋のマジックテープが
「バリ、バリ、バリ」
と音を立てて開き、
「ヤツ」の顔が、
「ヒョッコリ」
と出て来てしまったのです。


そうです。
ヤツのパワーを持ってすれば、
「マジックテープ」
なんて
「無いも同然」
だったのです。


今までは、蓋を閉めても、
そんなに気になる臭いとかが無かったので、大人しくしていましたが、
電車の臭いへの好奇心で、出て来てしまったのです。


出てきた顔は
「得意気」
でした。
もう、電車の中が気になって仕方ありません。


「うわー!!どうしよう!!」
そうです。
最後部に乗ったので、
車掌さんから「丸見え」です。


何とか顔を入れさせようとしましたが、
思うように行きません。
おやつも「効果ナシ」です。
無理やり蓋をかぶせて、手で押さえ、何とか駅に到着。
ダッシュで降車しました。


車掌さんは、車内が空いてたし、一応努力を認めてくれたのか、
地域柄、こういうハプニングをしょっちゅう見ているからなのか、
見て見ぬフリをしてくれていました。
車掌さん、ありがとうございました。


駅に着いたら、けんちゃんは元気で、私の方がヘトヘトでした。


そこへ、ダンナが呑気に登場。
「どうだった?」
「もう、大変だったよ。」

帰りは車で移動したことは言うまでもありません。


「けんちゃん、
今度は、もうちょっと大人しくしててね。」