うん、少し進歩出来たかも、私。

昨日、私の中で少し変化がありました。

私、肩こり腰痛持ちだし、精神的な方からも肩こり腰痛が来やすいので

「気功整体」

というのに通っています。

まあ、普通に聞けば

「ええ〜!?うさんくさい〜」

って思われる類のものでしょう。

この整体についても話がしたいけど、

長くなるので別の日に書きたいな。



この整体って不思議で体の状態も整うけど、

心が疲れてる時やごちゃごちゃしている時は、

何となく心の流れが整流される気がするんです。



最近の私、

けんちゃんとのお散歩トレーニングの効果なのか、

体の調子も大分良くなったり、

体力がついて来たり、筋力も戻ってきたり、

大分変わりました。



そして気持ち的な方も、

体の調子が良くなったせいもあるとは思うけど、

少し元気になって来て、

悪い状態になっても薬のお世話になることもあまりなくなってきました。



でも、元気になると

「やっぱり歯痒い」

体が元気で頑張ると、気持ちが着いて来れないし、

気持ちが元気で頑張ると、体が着いて来れない。

どうもバランスが悪くて、

自分で上手く自分のバランスが取れないことにイライラするし、

情けないし、

悲しいという状況です。



そんな一昨日、けんちゃんとのお散歩が超ロングコースになってしまった。

元々、そのつもりだっったけど、

多分、色々考えたくなかったんだと思う。

歩いてる間は「歩くこと」しか考えないで済むから。

家に居たりすると、どうしても悩んでしまうから。

私の様子が何となく変だったのかもしれなくて、

けんちゃん、ちょっと不安そうな時もあったけど、

一応お散歩は堪能しまくってくれたみたい。

けんちゃん、本当に感謝してます。



そんな翌日、つまり昨日、整体の日でした。

「今日はどんな感じですか?」

と先生。

自分では腰が張ってるなとしか認識が無く、

「腰が張ってると思います。」

で施術開始。



確かに体は疲れているみたいだった。

そのうち、何となく自分の中から色んな感情が湧き出て来たのです。



先ず、けんちゃんの少しさびしそうな顔が浮かんできて、

家に帰ったらいっぱい遊んであげたいって思いました。



そして次に、ダンナのコト。

こんなになってしまった私と離婚せずに居てくれることに

感謝しなきゃいけないって素直に思えた。



そして今の自分が何故こんなに不安定なのか。



先ずは多分お金のことが心配だから。

今、私は働いていないのでお金は全部ダンナの稼いだお金。

となると使いづらいし、どの程度まで使っていいのかもよく分からない。

お恥しながら、今まで我が家の家計はダンナにまかせっきり。

私も働いていたこともあって経済的にも余裕があったから、

深く考えてなかったし、実際何とかなっていた。

本当に具合が悪い時はお金の心配をする余裕もなかったけれど、

今少し元気になって来て、心配出来るようになってきた。

元々心配性なので、一度心配になると心配で心配で仕方が無い。

お金のことを話し合おうと、ダンナに3ヶ月近く言い続けていたけど、

ダンナが忙しかったり体調崩したり、

私の方が深刻な話に耐えられない状態だったりで延び延びになってました。



でも、この日は、

「今日は絶対話をしよう」

という強い意志を持つことが出来た。

不思議だけど、

自分の中からそういう気持ちがハッキリと浮かんできた。




そして、最後に

「自分はどうしていつも辛いんだろう」

って言う気持ちが出て来た。




色々な言葉が自分の中からフツフツと湧き出て来た。

最終的には

「ダメな自分を許してやれないから辛いんだ」

って

「やっと分かった」




私は子供の頃から負けず嫌いだったし、

割と何でも出来てしまう子供だったと思う。

大人になってからも、

仕事が出来る方だったと思う。

そのくせ、自分が苦労しているところを

人に見せるのが恥ずかしいと思っていた。

また、いくら言っても相手がやらない時は、

自分でやってしまうことも多かった。



すると自分が自分自身に求めるレベルがどんどん高くなって行った。

周りからも期待されることも多くなった。

それを目標に頑張れた時は良かった。

やりがいすら感じていた。

ところが、

「そんな自分の考えは『諸刃の剣』」

だった。



自分に求めるレベルが高くなればなるほど、

自分を傷つけていたのだ。

失敗すると、若しくは自分が求めるレベルに達することが出来ないと、

「お前はダメなんだ」

「お前なんかどうししようもない人間だ」

と自分を卑下し、追い込んでいたのだ。



そんな私に初めて浮かんだ

「ダメな自分を許してあげてもいいじゃん。」

「許してあげないから辛いんだよ。」

という言葉。



整体を受けながら涙を流していた。



施術が終わって、先生に

「どうですか?」

と聞かれた。

先生の「どうですか?」は

「体よりも心の状態」

を尋ねているような気がした。

「はい。今日は、心の流れが整った気がします。」

って素直に言えた。




そこから先生と少し話をした。

初めて

「ダメな自分を許してあげようと思えた」

という話をしたら、いつも聞き役に徹する先生が珍しく、

「私も、あなたは自分に厳し過ぎると思っていました。

自分への評価が低過ぎると思いますよ。」

「今の時代、きれいな結果を残すのは難しい。

だから、いいじゃないですか。少し良くない結果だったとしても。

ここまでやれたから良いって思った方がいいですよ。」

もっと色々話してくれたけど、

途中から涙が出て来て全部覚えていられなかった。

「急に考えを変えることは難しいけれど、

少しずつ変えて行ければいいじゃないですか。

私達の仕事にはそういう手助けもあるんですよ。

私はあなたの味方ですよ。」

って言ってくれた。

そして、

「初めて私が施術に訪れた時の顔と今の顔が全然違う」

という話も初めてしてくれました。

初めて会った時はずーっと怒ってる顔だったそうです。

今は普通に表情もあるし、笑えてるって。



私、本当に嬉しかった。

私、ちょっとだけかもしれないけど、進歩出来たんだ。



その夜、ダンナに整体であったこと、お金のコトを

比較的落ち着いて理論立てて話すことが出来た。

ダンナも納得してくれたし、

まだまだ行ったり来たりだけど

ちょっとだけ進歩した私を待っててくれる

とも言ってくれた。



本当に嬉しかった。



ところが、この日の深夜、

私を試すような出来事が起きた。

ダンナが流しの縁に置いていたコップを私が誤って落として割ってしまったのだ。

流しのそばにはけんちゃんのサークル。

しかもけんちゃんを外に出していた。

私は大パニックに陥った。



「とにかく、割れた破片を回収して

けんちゃんをけがさせないようにしなきゃ」

と慌てる私の目の前で

小さな破片をけんちゃんが口に入れた。

私は更に大パニック。

とにかく出させなきゃと口を無理に開けようとしたら、

けんちゃんも怒ってその破片を噛んだ。

ガリ

という音を聞いて、私は本当にどうすればいいか分からなくなった。

最悪のシナリオが頭をよぎった。

すると、破片が不味かったのか、吠えたついでに出ちゃったのか、

破片が無事口から出て来た。



外でタバコを吸ってるダンナを大声で呼び、

けんちゃんを抱っこさせた状態で片付けを始めた。


色んな思いが浮かぶ。

「だから、前から端っこにモノを置かないようにって言ってあったのに。」

「何でよりによって今日なの。また元に戻っちゃう。」

「何で私が片付けしてるんだろう。ダンナが原因なのに。」



しかも、さっきの破片の件で、

心が相当に動揺しているので、

手順を上手く組めないので、作業が全然進まない。



そんな中でもダンナはけんちゃんを抱っこしてボーっと見てるだけ。

そりゃ、抱っこしててって言ったし、

どうやって片付けるかも分からないかもしれないけど、

それはないよ。




また涙が出て来て作業が進まない。


やっと片付け終わって、放心状態。

もう、何も話せないし、疲れ切ってしまった。

けんちゃんが破片を口に入れた時の画像が何度も頭をよぎり、

足ががくがく震えた。

もし、あのまま食べて、内臓を傷つけてしまったら・・・。

最悪の結末もあり得たのだ。



もう、立ち直れないかもしれない。

寝る前にはそう思っていた。



そして、今朝。

疲れからか寝坊はしたものの、

思ったより心が元気だった。



冷静に考えて、

ダンナが原因とは言え、

あそこまでパニックになったことは良くなかったと思うことが出来た。

電話してちゃんと謝ることも出来た。



けんちゃんが歩きまわるリビングを

念のためにもう一度掃除しなおした。


今までの私だったら、

今日は寝込んでしまっていたと思う。



うん。少し、進歩出来たかも。私。

嬉しい。